ちょっとディープな生物の世界

このハチドリめちゃくちゃクチバシが長い…「ヤリハシハチドリ」

ヤリハシハチドリとは?

ヤリハシハチドリ(Ensifera ensifera)はアマツバメ目ハチドリ科に分類される鳥類で、南アメリカ北西部に生息しています。

photo by wikipedia.org

ヤリハシハチドリのクチバシは体よりも長いです。このクチバシはトケイソウの蜜を吸うために進化したものです。トケイソウは花の長さは10cmほどあり、その奥に蜜があるため殆どの虫や鳥類は蜜に到達できません。

10cmほどのクチバシを持つヤリハシハチドリが独占して蜜を吸うことができ、またトケイソウも確実に他の個体に受粉してくれるヤリハシハチドリの存在は有難いのです。このようなお互いに利益があって進化していく過程を共進化と呼びます。

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ヤリハシハチドリのクチバシは蜜を吸うのには適していますが、他の鳥類が当たり前に行っている羽づくろいをクチバシで行うことはできません。そのため、足を使って羽づくろいをします。

他のハチドリ同様に器用にホバリングをします。

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