細胞性粘菌が集合する仕組みとは?

サイクリックAMPが放出されると粘菌が集合する

細胞性粘菌とはある時期は単細胞生物としてアメーバ運動し、ある時期には集合して移動体を形成する生物です。移動体は最終的に柄を伸ばし胞子体を形成します。

粘菌

http://bioweb.uwlax.edu/

移動体は多細胞生物のように見えますが、10万単位の単細胞が集まった生物です。その10万ほどの生物の中から、胞子を作ることが担当した者のみが次世代に遺伝子を渡します。

この移動体が形成される最初のきっかけは、ある個体がサイクリックAMPと呼ばれる物質を生産します。サイクリックAMPとは、環状ヌクレオチドといって細胞内情報伝達物質としてよく使われる物質です。ATPから合成されるので、ATPの親戚のようなものですね。

https://ja.wikipedia.org/

どの個体がサイクリックAMPを初めに合成し始めるかはわかりませんが、飢餓状態に陥った際に合成されることはわかっています。

サイクリックAMPは周囲に放出され、周囲の個体は細胞膜上の受容器で受け取ります。すると、その個体のカルシウムイオンの濃度が上昇し、それをきっかけとして様々な酵素が活性化され、サイクリックAMPが合成され始めます。するとまた周囲にサイクリックAMPを放出し…と繰り返されます。

粘菌はサイクリックAMPがある方へと引き寄せられ、集合していきます。次々に粘菌が集まることによって集合体が形成されているのです(参考:「Human」NHKスペシャル取材班)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。