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【地学】地震の予測:長期予測・中期予測・直前予測とは?

地震の予測方法とは?

地震の予測方法には3つのレベルがあり、長期予測、中期予測、直前予測があります。

長期予測とは?

過去の地震は、活断層や歴史資料からその歴史を知ることができます。それぞれの断層には周期があると仮定して、発生頻度を予測します。

南海トラフ沿いではこれまで周期的に大地震が起こっています。その周期は100年~150年ほどですが、間もなく南海トラフ巨大地震が起こると予想されています。

トラフとは?

トラフ(trough)とは、細長い海底盆地で、深さが6000mより浅いものを指します。

中期予測とは?

中期予測はアスペリティモデルによって、摩擦などを計算し、地震発生パターンを推測します。

アスペリティモデルとは?

実際のプレートの境界には、固着している部分とゆっくりとすべっている部分の両方が共存しています。この固着域のことをアスペリティと呼び、摩擦が大きく、ひずみエネルギーが蓄えられます。このアスペリティによって地震が発生するという考え方をアスペリティモデルとよびます。

直前予測とは?

海溝型地震の場合、本震が起こる直前には、震源域の一部がゆっくりとすべり始める前兆すべりが起こると考えられています。しかし、前兆すべりが起こらない可能性もあり、直前予測は確実ではありません。

緊急地震速報とは?

緊急地震速報はP波(初期微動)を検出して、各地に情報を伝達するシステムです。S波(おおきな揺れ)が来る前に、振動に備えることができます。

地震ハザードマップとは?

政府や自治体は、震度分布や津波、液状化の危険性などをウェブサイトで公開しています。このように、地震によってもたらされる災害を図示したものを地震ハザードマップと呼びます。

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