ちょっとディープな生物の世界

貝の中に入って一生出てこない究極の引きこもりなヤツ「オオシロピンノ」

オオシロピンノとは?

オオシロピンノ(Arcotheres sinensis)はカクレガニ科に属するカニで、貝の中で一生涯生活することで有名です。

photo by uminomiruku

二枚貝のアサリ、ハマグリ、ムラサキガイなどの貝の中に生息しています。カクレガニ科には他にも様々な種類がおり、ホヤやナマコの中で生活するカクレガニもいます。

オオシロピンノの生活環

オオシロピンノのメスは甲が1cmほどで柔らかく、目の色素も殆どないため視覚を持っているかどうかもあやしいぐらいです。オスはメスの三分の一程度の体長しかなく、生殖期になると貝の中に入ってきます。

メスは体が大きいため、貝の外に出ることはできません。そのため、交尾が終わるとメスは貝の中で卵を抱きかかえます。

卵が孵化すると幼生はアサリの出水管から外に出ます。ゾエア幼生から脱皮してメガロパ幼生になり、その後、稚ガニになります。そして、貝の中へと入り生活を始めます。メスは体が大きくなるため、そのうち出入りができなくなります。

photo by wikipedia.org

カキを食べようと思ったらオオシロピンノがこんにちは!

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