ちょっとディープな生物の世界

骨だけを食べて生きているホネクイハナムシの生活が独特すぎる!!

ホネクイハナムシとは?

ホネクイハナムシは白い管状で長さが2.5~5cmの生物です。管の先からは赤かピンク色のふさふさしたものが伸びており、この器官で酸素を取り込みます。

ホネクイハナムシはクジラの骨に付着すると、内蔵のような器官をクジラの骨の中に根のように伸ばします。この根は個体によって様々な形をとります。根は大量の酸を放出して骨を溶かし、また、共生している菌が吸収したタンパク質や脂質からエネルギーを合成します。

ホネクイハナムシは骨しか食べません。その骨を食べつくしてしまえば生存することはほぼできません(同じ所にクジラの骨が二度落ちてくることはまずないでしょう)。

どうやって増えるの?

普通に私たちがホネクイハナムシと認識している個体は全てメスです。オスはというと、メスの体内に存在しています。1匹のメスに100匹のオスが共生していることもあり、その大きさはメスの10万分の1ほどです。オスは、エサを食べる器官をもたないため、生まれた時に与えられた卵黄を食いつないで生活しています。

ホネクイハナムシの生活環

ホネクイハナムシの生態の詳細は明らかになっていませんが、次のような生活環を持っているのではないかと考えられています。

始めに、幼生は海の流れによって漂い自由に動くことができます。骨に偶然辿り着いた個体はメスとなり成長しオスを待ちます。一方、メスに偶然辿り着いた個体はオスとなります。こうして生殖し産卵して、新たな個体が海中に漂って旅をします。

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