ちょっとディープな生物の世界

全般性不安障害の症状・治療方法

全般性不安障害とは

様々な出来事に対して過度な不安が長期間(6か月以上)続き解消されない症状を全般性不安障害と呼ぶ。DSM-Ⅲ-R以降、ICD-10において独立した診断名としてつけられている。

DSMとは

DSMは当初、統計調査のために作成された。DSMの第3版より、明確な診断基準を設けることで、精神科医間で精神障害の診断が異なるという診断の信頼性の問題に対応した。

ICDとは

ICDは、世界保健機関 (WHO) が死因や疾病の国際的な統計基準として公表している分類である。死因や疾病の統計などに関する情報の国際的な比較や、医療機関における診療記録の管理などに活用されている。

症状としては、集中困難、イライラ、落ち着きのなさ、睡眠障害等がある。不安の原因としては、対人恐怖、強迫障害における汚染、パニックによる発作など様々である。この障害にはうつ病などの気分障害が伴うことが多い。

大人・子どもどちらにも見られ、特に女性に多い。精神科外来受診患者の30%は全般性不安障害の診断を受ける。

治療方法

不安管理訓練、筋弛緩、問題解決訓練などの認知行動療法が有効である。抗不安薬の投与も不安軽減に対して有効であるが、長期投与の必要性や、薬の量の軽減によりリバウンドが起こることから、依存が生じる。

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