ちょっとディープな生物の世界

哺乳類で毛の密度が一番高い動物は「ラッコ」

毛の総本数は8億本

ラッコは食肉目イタチ科ラッコ属に分類される哺乳類です。昔は日本にも生息していましたが20世紀初頭に絶滅してしまいました。

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ラッコは体長1mほどの中型の哺乳類ですが、全身には毛が8億本生えていると言われています。人間の髪の毛は10万本、体のうぶげを合わせても140万本ほどです。ラッコの体表にはおそろしい密度でびっしりと毛が生えています。

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ラッコの毛は二層構造になっており、ガードヘアと呼ばれる長い毛の下にアンダーファーという細かい毛が生えています。この二層の毛によって皮膚が水にぬれることがなく体温を維持することができ、寒い海でも陸に上がらずに生活することができます。

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しかし、ラッコの体の中で1箇所だけ毛がない部分があります。それは手のひらです。ラッコが貝を石などを使って叩き割る姿は有名ですが、貝や石を掴みやすいように手のひらには毛が生えていません。そのため、手のひらは冷えやすく、時たまに手を顔に当てながら温めているんだそうです。

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