ちょっとディープな生物の世界

寄生したカニの栄養分を吸いまくって去勢させるフクロムシ

フクロムシとは?

フクロムシは蔓脚類(フジツボやカメノテなど)に属する生物でカニの腹部に寄生します。フクロムシは寄生生活に不要な脚や消化管などは全てなく、袋状の外見になってしまっています。

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フクロムシの幼生は宿主に寄生すると、根のように体内にインテルナ(体内部)を伸ばします。そして、後部が袋状の構造物となり体の外に出て腹部に落ち着きます。この袋の中には卵巣と卵が詰まっています。

フクロムシに寄生されたカニは栄養を吸い続けられて成熟が上手くいかず、オスともメスとも言えない体になります。このようなフクロムシの性質は「寄生去勢」と呼ばれています。

オスともメスとも言えないカニですが、腹部にできた袋を自分の卵だと思って守ろうとするらしいです…悲劇ですね。

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