ちょっとディープな生物の世界

発見された当初は昆虫と思われていなかった珍種「アリノスアブ」

アリノスアブとは?

アリノスアブ(Microdon japonicus)とはハエ目ハナアブ科に分類される昆虫で日本に生息しています。

アリノスアブの幼虫は半球型の体をしており、足も眼もなくナメクジのような貝のような形をしています。発見された当初は珍妙な姿から、昆虫だとは思われていませんでした。

アリノスアブは幼虫時代はアリの巣で生活します。アリノスアブの幼虫はゆっくりと動いてアリの幼虫に近づき、とがった口で体液を吸います。アリノスアブはアリに気づかれにくいようにする化学物質を出していると考えられており、このような巣での大胆な行動が可能となっています。しかし、羽化するとその魔法は溶けるので、巣内で羽化したアリノスアブは猛ダッシュで逃げ出します。

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