植物ホルモンの一種。成長促進、発根(不定根)の促進、側芽成長抑制(頂芽優勢)、落葉・落果の抑制(離層形成抑制)などの働きを持つ物質の総称。総称であって、オーキシンには様々な物質が存在する。
天然のオーキシンはインドール酢酸(IAA)と呼ばれる物質である。1934年にケーグルらがヒトの尿から抽出することに成功した。人工オーキシンにはナフタレン酢酸(NAA)や2,4-Dなどの物質がある。
オーキシンは適した濃度では成長を促進するが、高濃度では成長を抑制することが知られている。
オーキシンは茎や根の先端で合成され、決まった方向(基部)に輸送される(極性移動)。