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遺伝子組み換え食品

遺伝子組み換え食品とは

遺伝子組み換え食品(作物)とは、人為的に遺伝子が挿入された作物の事である。作物に除草剤耐性、病害虫耐性、貯蔵性増大などの形質が導入することができる。また、医療用にビタミンやワクチン等の有用タンパク質を含む植物も開発されている。遺伝子導入方法は、過去記事に掲載されている。

論点

健康問題

遺伝子組み換え食品が体に害があるか、ないかが論点となっている。遺伝子組み換えの大ボスであるモンサントによれば、遺伝子組み換えは品種改良となんら変わりなく、安全であるとしている。遺伝子組み換え食品が害があると論証されたことは未だ無い。

組み換えられた遺伝子が新たにつくるものはタンパク質ですが、このタンパク質がちゃんと消化されていることが安全性審査で確認されています。またこのタンパク質が新たに毒性を持たないか、アレルギーを引き起こさないかという点についても調べられています。これら安全性審査をクリアしたものだけに、商品化のための認可が与えられます。

http://www.monsanto.co.jp/data/knowledge/knowledge5.html 

一方、遺伝子組み換え作物に反対する人々は、害が出てからでは遅いというスタンスを持っている。遺伝子組み換えの「不自然さ」に対して、警鐘をならし、それがいずれ健康問題へと繋がるのではないかと危惧している。
 ある性質を持つ生き物の遺伝子の一部を切り取ったことや、そもそも挿入した遺伝子は安全なのか?
生物学的に異なる、別の生き物に入れたことの危険性はないのか?
周りの微生物などもふくめた生き物(環境)への影響はないのか?・・・
など技術そのものや、できたものの危険性や、予測できないようなことが起こる可能性について、安全とは言えない、問題ないとは言えないと指摘する専門家もいます。 
http://www.greencoop.or.jp/idensi/ 

生態系への影響

人工的に導入された遺伝子を持った個体が誤って自然界に流出した場合、その遺伝子が広がり、生物多様性や生態系が崩れるのではないかと懸念されている。モンサントはこのようなことは無いと主張している。

遺伝子組み換えナタネの種子がこぼれ落ちて、道ばたなどで自生している例は国内で確認されています。しかしこれらの種子は、申請の際にカルタヘナ法に基づく生物多様性影響評価において、従来の非組み換えナタネと比べて生存能力や交雑性が高まっていないかどうか評価されたもので、わが国の生物多様性に影響を与えることはないと既に判断されています。
http://www.monsanto.co.jp/data/knowledge/knowledge5.html  

また、一方で、殺虫毒素を作り出す遺伝子組み換え作物に耐性を持つ害虫が生まれ、殺虫剤散布と害虫発生のイタチごっこが発生し、生態系に影響が出ているとする報告もある。

殺虫性(Bt)作物が作りだす殺虫毒素に耐性を持つ害虫が増加していることから、殺虫剤の使用量が増加し、生物多様性に影響をもたらしている。耐性害虫は、栽培開始からまもなく現れ始めている

農家への影響

遺伝子組み換え作物の種子の90%はモンサントが独占している。モンサントは、自社の開発した遺伝子組換え作物の種子を販売するに当たり、次回作には自家採種したものを利用しないとの契約を栽培農家との間で結んでいることが多い。そのため、その契約に違反して遺伝子組換え作物の種子を自家採種し以後の作付けに利用した農家に対して、知的財産権侵害として多くの訴訟を起こした。

2011年には食品安全近代化法がアメリカで成立した。農薬耐性遺伝子組み換え種子と農薬との組み合わせやポストハーベスト農薬といった、多くの中大規模農家が行なっているような衛生管理手段をとらない有機農家や小規模農家は、種子の管理を徹底しないと、モンサント (企業)のような遺伝子組み換え種子会社から種子の所有権を主張されることになった。小規模農家や加工業者に対する適用除外規定がいつまで存続するかはわからず、小規模農家や有機農家を農業から締め出すおそれがある。

まとめ

健康問題は感情論に陥っている感じが強い。反対論者の意見にはこれといった明確な根拠は無いように思える。しかし、遺伝子組み換え技術が何か「異質」なものに見えてしまう消費者の感情はそれはそれで真実であると思う。

国や科学者が「大丈夫」と言ってきた言葉に対しての信用度も落ちていることも、不安の原因ともなっているだろう。特に最近では放射線量などに対しての国の基準をどれだけの人が信用しているかわからない。基準値を下回っていたとしても、あえて福島産を買う人はいないように思う。遺伝子組み換え作物も確かに目に見えた害はまだ出ていない。しかし、それは安全の証明となるのか?というのが消費者の感情だ。どんなに科学的データや論理で攻めてこられても、感情は中々動かない。

たとえ遺伝子組み換え作物が安全だとしても、日本で市民権を得るには長い長い時間がかかるだろう。 

また、遺伝子組み換え種子を大企業が独占している現状には様々問題が生じるように思う。遺伝子組み換え趣作物の安全問題とは別に考えなければならない課題である。 

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