タンポポは小さな花「小花」の集まりでできている
タンポポの花びらに見えるものは全て独立した花で「小花(しょうか)」と呼びます。また、この小花が集まったものを「頭花(とうか)」と呼びます。
植物学では花の集まりを花序と呼び、円く集まっているものを頭状花序、つまり頭花と呼んでいます。
花弁は5枚の花弁が合わさっている
タンポポの小花の花びらは5枚の薄い板状の花弁が合わさってできています。それぞれの花弁は独立しているわけではないので合弁花です。また、花弁がこのように一枚の舌のようになっているものを舌状花と呼びます。タンポポは全て舌状花からできています。
タンポポの舌状花の伸びて二股になっている部分がめしべ、二股になっている部位のすぐした(画像のAnther)がおしべです。おしべは5個の葯が結合して1本の筒になっています。めしべはこのおしべの筒を貫通しています。画像のPappusががく、Ovaryが子房です。舌状花は変わった形をしていますが、作りは花そのものです。
タンポポの小花は何個あるの?
環境によっても異なりますが、100~200個程度の小花が集まっています。一番多いセイヨウタンポポでも300個ほどです。
タンポポの花は夕方に閉じる
タンポポの頭花は小花が開ききるまで朝夕に開閉を繰り返します。雨の日は閉じたままです。夜になると花が閉じる理由はよくわかっていません。