約150デシベルで鼓膜は破れる
ヒトは0~140デシベルの音の大きさを聞くことができます。デシベルは音の大きさを表す単位で、音圧(空気の振動による圧力)の大きさを表しています。
20デシベルが木の葉が触れ合う音やささやき声の大きさです。約40デシベルの音が周囲に常にあると、普通の人はうるさくて睡眠に入ることができなくなります。また、約80デシベルの騒音の囲まれて過ごすと食欲不振に陥ります。約130デシベルで耳が痛くなり、150デシベルになると鼓膜が物理的な圧力に耐えられなくなり破れます。140デシベルがジェットエンジンの近くでの音の大きさですから、150デシベルは想像を超える音の大きさです。
鼓膜は何からできてる?
鼓膜は皮膚層、固有層、粘膜層の3層からなる細胞でできた0.1mmほどの薄い膜です。正常時には光沢のある灰白色をしています。
鼓膜が破れるとどうなる?
鼓膜が破れると音は聞こえづらくなりますが、完全に聴覚が失われるわけではありません。中耳炎の際に鼓膜に穴を開ける処置をしても、かなり聞こえます。破れた鼓膜は自然と再生するため、破れてもそのままにされますが、重度の場合は外科的に処置される場合もあります。
下動画は破れた鼓膜です。中央部分に穴が開いています。
こちらは手術を行っている映像です。