世界最小の生物「マイコプラズマ(細菌)」
世界最小の生物は細菌の一種であるマイコプラズマである。私たちには肺炎などを引き起こす病原菌として聞きなれた生物である。普通、いわゆる細菌の平均サイズは1000nmであり、ウィルス(250nm)よりも大きい。しかし、この細菌は僅か150nmしかない。
マイコプラズマは細胞壁を持たず、細胞膜のみで包まれている。そのため、柔らかく、様々な形をとりうる。ゲノムサイズも真正細菌の下限よりもさらに小さい。現在では、真性細菌から独立した綱に分類され、真性細菌から退化的に進化したの仮説もある。
あるブログには「シアワセモ」という藻類が一番小さな生物であるとの記事があったが、間違いである。シアワセモは20000nmもあり、マイコプラズマに比べると極めて大きい。
世界最大の生物「オニナラタケ(菌類)」
世界最大の生物というと、シロナガスオオクジラを思い起こすが、実際は違う。世界最大の生物は、オニナラタケと呼ばれるキノコの仲間である。1998年にアメリカ、オレゴン州の東部で発見されたキシメジ科のキノコ、オニナラタケの菌床は、総面積8.9平方キロメートル(890万平方メートル)に及び、推定重量はおよそ600t、推定年齢は約2400歳であるとされている。
菌類には明確な寿命もなく、また条件さえ揃えば菌糸を伸ばしていくらでも面積を拡張できるため、形の決まっていないが故の「世界最大」であると言えよう。
ちなみに動物界・植物界の世界最大
成体として形がしっかり決まっている最大の動物はシロナガスオオクジラ(33m)である。
また、最大の植物はジャイアイントセコイア(80m)である。
分かんない