喉に入ったゴミを出す胎児期の反射の名残り
しゃっくりは横隔膜が痙攣して起きる現象であることが知られています。横隔膜は肺の下に位置している膜状の筋肉で、これが収縮することによって胸腔が広がり、肺に空気が入ります。その横隔膜に何らかの原因で痙攣が起こるのがしゃっくりです。
様々所説ありますが、一説によると胎児期の名残りではないかと考えられています。胎児期は羊水の中に浸かっており、肺も羊水で満たされています。胎児は羊水中のゴミが喉に入ると取り除くために、横隔膜が痙攣することが知られています。この反射運動が何らかの刺激で再発するのが、しゃっくりではないかと言われています。
ちなみにしゃっくりは緊張が高まったりして、延髄の呼吸中枢が刺激されることなどによって起こります。
人類誕生前からしゃっくりはある
一説によると、両生類が陸上進出した際に獲得した反射であるとも考えられています。
しゃっくりが止まらない病気
止まらなくても命に別状はないのですが、ギネス記録によるとアメリカのチャールズ・オズボーンは68年間毎分40回しゃっくりをしていたとの記録があります