伊藤細胞はビタミンAを貯蔵する
「伊藤細胞」(別名:Hepatic stellate cell)は伊藤俊夫教授(群馬大学)によって1956年に発見されました。伊藤細胞はビタミンAを貯蔵することで有名な細胞です。ビタミンAは視覚に非常に重要な物質で、ビタミンAを欠乏すると夜盲症になり、夜に目が見えなくなるなどの症状が出たりします。ビタミンAを大量に摂取すると、伊藤細胞内の貯蔵小胞が大きくなるのが確認されています。
下画像のHSCが伊藤細胞です。
伊藤細胞は繊維を作る細胞の仲間
伊藤細胞は肝硬変の際には肝臓で繊維を合成し、病気の原因となることもわかっています。ビタミンA貯蔵を役割としていますが、線維芽細胞の一種でもあります。