世界の地震の分布
プレートの境界では地震が多く起こっています。震央が密集する地帯を地震帯と呼びます。地震帯はプレートの境界に多く分布しています。
海洋プレートが他のプレートに潜り込む地域（環太平洋地域）は、震源が浅い地震（浅発地震）・深い地震（深発地震）が共にが起こりやすいです。
深発地震とプレート境界
深発地震はプレート境界で多く発生することが知られています（浅初地震はプレート境界以外でも多く起きます）。
プレート境界ではなぜ地震が起こるの？
プレート境界で起こる地震の種類には、プレート境界地震とスラブ内地震があります。それぞれ原理が異なっています。
プレート境界地震とは？
プレート境界地震では海洋プレートが大陸プレートの下に潜り込むことによって、大陸プレートが引きずりこまれ、ひずみエネルギーが蓄えられます。このひずみエネルギーが解放された時に起こるのがプレート境界地震です。
スラブ内地震とは？
大陸プレートにもぐり込んだ海洋プレートの部分をスラブと呼びます。このスラブ内の上面と下面で断層が生じ、結果、地震が生じるのがスラブ内地震です。
アスペリティモデルとは？
実際のプレートの境界には、固着している部分とゆっくりとすべっている部分の両方が共存しています。この固着域のことをアスペリティと呼び、摩擦が大きく、ひずみエネルギーが蓄えられます。このアスペリティによって地震が発生するという考え方をアスペリティモデルとよびます。
ゆっくり地震とは？
一方で、すべりやすい領域では、非常に遅い速度で沈み込んでいます。これをゆっくりすべり（ゆっくり地震）と呼びます。
アウターライズ地震とは？
海洋プレートが下方向に曲がろうとして盛り上がった部分をアウターライズと呼びます。この部分にもひずみが生じ、断層が発生することがあります。この断層によってもたらされる地震をアウターライズ地震と呼びます。断層は、プレートの上面に正断層を形成する場合が多いです。また、大きな津波が引き起こされることがあります。
シュードタキライトとは？
地震発生時には地殻が高速で動くため、大きな摩擦熱が生じます。その結果、局所的に温度が1000℃を超え、岩石が融解しガラス化することがあります。このガラス化したものをシュードタキライトと呼びます。シュードタキライトを調べることで過去の地震発生の有無を知ることができます。
