クズとは?
クズは日本や中国などを含むアジア原産の植物です。クズは日のあたりの良い所ならばどこでも育ちます。また、良質なでんぷんがとれるため、日本ではクズ粉を利用して様々な食品が古くから作られてきました。
クズが光合成で得た栄養分は根に蓄えられます。クズの根は非常に大きく、直径が10cm~20cmほどあります。葉だけを除去してもこの根から新しい茎や葉が生えてきます。
また、クズはマメ科の植物であるため、根に根粒菌を共生しています。根粒菌は空気中の窒素を固定して栄養分として使うことができるため、痩せた土地でもクズは生きていくことができます。
しかし、その繁殖力の強さから外国では大繁殖し問題となっています。
クズの天敵はマルカメムシ、オジロアシナガゾウムシ
米国ではクズはジャパニーズ・インベーターまたはジャパニーズ・グリーン・モンスターと呼ばれています。クズが繁茂している場所は、「緑の砂漠」とも呼ばれ、クズがカーペット状に一面に広がり、他の植物がほとんど育たなくなります。
日本ではアメリカのような極端なクズの繁茂を見ることはありません。これはマルカメムシやオジロアシナガゾウムシなどのクズを食べる天敵が存在するからです。
アメリカと違って日本で葛が大繁殖しないのは、日本には四季があり冬が来るたびに葛の地表部分が枯れるからだった気がします。天敵の存在もあるのかもしれませんが。