冬になると糖分などの物質が多く含むようになるから
常緑樹は冬でも葉をつけています。凍れば組織が死んでしまうため、常緑樹の葉には凍らないような仕掛けがあります。それが細胞内の糖濃度を上昇させることです。
液体に溶けている物質(溶質)が多いほど凍りづらい(凝固点が降下する)という性質があります。これを凝固点降下と言います。常緑樹は冬が近づいてくると糖やアミノ酸、ビタミンなど細胞内に溶けている物質の含有量が増えます。
糖分が高くなっているかといって、常緑樹の葉は甘いわけではありません。樹木の葉には虫に食べられないように有害な物質が含まれていることが多くあり、苦みや渋みなどを感じます。