有鉤条虫という寄生虫がいるから
有鉤条虫は頭部に4つの吸盤と多数のフックが並んだ構造を持つ寄生虫です。成虫では数mにも達することがあります。成虫自体にはあまり害はありませんが、この成虫が破裂すると中から卵が飛び出し、孵化して組織に侵入します。
幼虫は筋肉内では小さなコブなどを作りますが、これが心臓や脳まで到達すると組織を圧迫して痙攣や脳水腫、麻痺などを引き起こします。
有鉤条虫を防ぐにはとにかく豚肉を焼くことが大切です。有鉤条虫はヒトの糞便からブタへ感染するため、国内の養豚場で育てられたブタはほぼ保有していないと考えられていますが、用心に越したことはないでしょう。
腸から除去している手術動画です。閲覧注意。