PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応法)
DNAのコピーを大量に作る方法である。遺伝子組み換え実験などでは、大量の遺伝子が必要となるため、どの実験室にもPCRの装置がついているほどである。次の手順で行われる。
- 増やしたいDNA(2本鎖)を95℃に加熱する。すると、塩基の水素結合が離れ、1本鎖になる。
- 60℃に冷却し、増やしたいDNA(1本鎖)にプライマー(RNA)を結合させる。
- 72℃に加熱し、DNAポリメラーゼによってDNA複製をさせ、2本鎖にする。このDNAポリメラーゼは熱に強い好熱性細菌のものを使用する。
- 1~3の過程を何度も繰り返すことによってDNAを大量に増幅することができる。