果実の成長と成熟
果実が成長し、成熟するためには、オーキシン、ジベレリン、エチレンの作用が必要である。
オーキシン
受粉して種子ができると、種子でオーキシンが合成される。オーキシンは果実を肥大成長させる。
ジベレリン
いくつかの植物では受粉の刺激によってめしべ内のジベレリンが増加し、ジベレリンの作用によって果実の形成が促進される。
ブドウなどでは、ジベレリンが含まれる液に浸すことによって(ジベレリン処理)、受粉無しに果実を形成させることができる。このようにしてできたブドウを種なしブドウと呼ぶ。
エチレン
バナナやリンゴの果実の成熟させる作用を持つ。果実自らエチレンを合成し、エチレンは細胞液分解酵素の遺伝子発現を誘導して果実の成熟を促進する。
エチレンの実験
エチレンガスを放出する成熟したリンゴを他の果物と一緒にしておくと成熟を促進させることができる。また、エチレンは落葉を促進させるため、葉と一緒にしておくと、落葉させることができる。