ちょっとディープな生物の世界

カメムシは自分の臭いで死ぬ

臭いの成分はアルデヒド系の物質

photo by wikipedia.org

カメムシを瓶などに閉じ込めて臭いを出させると、その強烈な臭いで自分や仲間の個体が死にます。

カメムシは中脚と後脚の間にある臭腺開口部と呼ばれる部分から臭い物質を放出します。臭いの成分はヘキセナールやデセナールといったアルデヒド類です。ヘキセナールは青くさい臭いで、天然にはキュウリやトマト、キャベツなどの野菜類、リンゴやバナナ、イチゴなどの果物、茶葉などにも存在します。カメムシの臭いの主成分はこの「青臭さ」が凝集したものです。

カメムシは敵を撃退するだけでなく、周囲の仲間に危険を知らせる役目を持っています。そのためには強烈な臭いでなくてはならいんですね。

早く容器から出してあげると復活します。

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