筋組織の種類
筋組織は、筋繊維と呼ばれる収縮機能を持つ細胞からなる組織である。筋肉は横紋筋と平滑筋(内臓筋)に分類することができる。
また、横紋筋はさらに骨格筋と心筋の2つがある。つまり、筋肉は次の3つの種類がある。
- 骨格筋:横紋(しましま)があるのが特徴。随意運動の筋肉であり、細胞同士が融合して長い多核細胞を形成している。
- 平滑筋:内臓などの筋肉であり細かい細胞が集まっている(融合はしていない)。
- 心筋:横紋がある単核細胞の集まりであるが、密着し枝分かれしている。
下画像aは骨格筋、bは平滑筋、cは心筋である。
横紋筋と平滑筋
筋肉は横しまの模様(横紋)が見られるか見られないかで横紋筋と平滑筋に分類されている。骨格筋、心筋は横紋筋(横しまが見られる)であるが、内臓筋は平滑筋(横しまが見られない)である。
骨格筋(横紋筋)
多数の細胞が融合した多核細胞である。自分の意思で動かせる筋肉(随意筋)である。
心筋(横紋筋)
単核細胞が集まった筋肉である。枝分かれした構造を持つ。自分の意思で動かすことができない(不随意筋)。
下動画はカメの心臓(閲覧注意)。
内臓筋(平滑筋)
紡錘の形をした単核細胞が集まった筋肉である。 不随意筋である。
骨格筋・平滑筋・心筋の違い
それぞれの違い(特徴)をまとめると次のようになる。
形状 | 場所 | 随意・不随意 | |
骨格筋 | 非常に長い多核細胞 | 骨格筋(自分の意志で動かすことができる筋肉) | 随意運動 |
平滑筋 | 細長い細胞の集合体(単核) | 内臓など | 不随意運動 |
心筋 | 枝分かれしつつ長い筋肉を形成する(単核) | 心臓 | 不随意運動 |