軸索を支持する細胞たち
ニューロンの軸索は普通、シュワン細胞やオリゴデンドロサイトなどの支持細胞によって覆われ、栄養分などが補給されている。これらの支持細胞を総称してグリア細胞と呼ぶ。
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髄鞘と神経鞘の違い
髄鞘とは、シュワン細胞やグリア細胞が軸索に何重にも巻きついた構造のことを指す。一方、神経鞘とは、単純に軸索に支持細胞がまとわりついたものを指し、層構造を成していなくとも良い。下画像ではどちらも神経鞘であり、下は層構造をなしているので髄鞘である。
髄鞘を持つものもは有髄神経線維であり、髄鞘を持たないもの(神経鞘は持つ)は無髄神経線維と呼ぶ。無髄神経線維というと、よく裸の神経線維の絵が描かれているが、実際は下画像のように無髄神経線維もしっかりと支持細胞(神経鞘)に包まれている。
シュワン細胞とオリゴデンドロサイトの違い
シュワン細胞もオリゴデンドロサイトもどちらもグリア細胞と呼ばれる支持細胞の一種である。グリア細胞には幾種類(ミクログリア、アストロサイト、オリゴデンドロサイト、上衣細胞、シュワン細胞、衛星細胞)かあるが、その内、髄鞘を形成するのはシュワン細胞とオリゴデンドロサイトに限られている。
シュワン細胞は末梢神経系の神経に髄鞘を形成し、一方、オリゴデンドロサイトは中枢神経系の神経での髄鞘を形成している。それがシュワン細胞とオリゴデンドロサイトの大きな違いである。