野生ウシ「オーロックス」を家畜化して様々な品種が生まれた
家畜してのウシの祖先はオーロックスと呼ばれる牛です。子孫であるコブ無し系家畜牛やコブウシは全世界で飼育されていますが、野生種としてのオーロックスは1627年に世界で最後の1頭がポーランドで死んで絶滅しました。このウシをベースとして800種もの品種が作られていきました。
こちらは子孫のコブウシです。
オーロックス復元の試み
1920年代より、ドイツの(ヘック兄弟)によって現存するウシの中からオーロックスに近い特徴をもつものを交配させることによってオーロックスの姿を甦らせる試みがなされました。作出は1932年に成功し、その個体の子孫は、現在でもドイツの動物園で飼育・展示されています。このウシは体形や性質はオーロックスに近いものを持っていますが、体格はいくぶん小柄で、作出に携わった当時の動物園長のルッツ・ヘック(Lutz Heck、ドイツ人動物学者)の姓をとって「ヘック牛」とも呼ばれています。