新世界ザルは南アメリカに住んでいる
新猿類は、新世界ザル、旧世界ザル、類人猿に分けることができます。新世界ザルは鼻の穴が外側を向いており、広鼻猿類とも呼ばれています。広鼻猿類にはマーモセット科、オマザル科がいます。
一方、旧世界ザルは鼻の穴が下向きで狭鼻猿類と呼ばれています。オナガザル科が含まれています。
「新世界ザル」とはカッコいい名前ですが、これは彼らが南アメリカに住んでいることに由来します。もともと広鼻猿類の祖先はアフリカに住んでいたと考えられますが、アフリカ大陸での同類闘争に負けた負けザルのうち小型の種が、流木に乗って大西洋を渡ったとも言われています。つまり、アフリカから新世界(南アメリカ)に到達した種として新世界ザルと呼ばれているのです。
一方、新世界ザルと対比して、アジアやアフリカで発展した狭鼻猿類は旧世界ザルと呼ばれています。