光化学系Ⅰ・Ⅱでは吸収された光エネルギーは光合成色素の励起エネルギーとして反応中心に送られます。この流れは、光合成色素が外側から中心に向かって励起しやすい順に並んでいることによって生じます。
カロテノイド(励起しにくい)→クロロフィルb(励起しやすい)→クロロフィルa(さらに励起しやすい)→反応中心クロロフィル(さらにさらに励起しやすい)
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そのため、カロテノイドから反応中心クロロフィルに向かって励起エネルギーが流れていきますが、逆向きへのエネルギーの流れは起こりません。
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各色素間をエネルギーが移動する際には一部は熱として放出されるよ。それでも、励起エネルギーがより低い方へ伝えられていくんだね。