シーボルトミミズとは
西日本の山林に生息する大きなミミズです。青色の光沢を持つ体色が特徴であり、その大きさからアシナシイモリなどと勘違いされることもあります(ちなみにアリナシイモリは日本にいません)。
体長は大きなもので40cmに達し、体節の数も150になることがあります。特徴的な美しい体色は生きている時しか見られず、死体を固定すると灰色になっていまいます。
どれくらい生きるの?
寿命は卵の時期を含めると3年であると言われています。夏に産卵し、卵のまま越冬します。翌年孵化してさらに越冬して、3年目にようやく産卵します。
興味深いことに、同じ地域に生息しているシーボルトミミズの年齢は同期されており、殆どの個体が同じ世代に属しています。このような動物は他にジュウシチネンゼミなどがおり、このセミの成虫は全個体が17年置きにしか出現しません。シーボルトミミズの場合の周期は3年ということです。
名前の由来
シーボルトにちなんでいます。シーボルトは出島の3学者として知られるドイツ人で、日本に西洋医療を伝えた人物ととして有名です。シーボルトはシーボルトミミズをライデン博物館に持ち帰り、そこで命名されました。
意外と素早い動き
流石に体が大きいので、けっこうダイナミックな動きをします。
手にもってみると大きさがよくわかります。とてつもない大きさですね。