カサノリの再生実験(ヘマリングの実験)
カサノリは超巨大な単細胞生物で、根元の方(仮根)に巨大な細胞核が1つあります。この核を残して、柄の上だけを切り取ると、あたらしい柄とカサを再生します。
違う種類のカサノリを準備し、柄を切断して違う種の柄をくっつけてもカサは仮根と同じ種類のものが再生されます。このことから、かさの形を決定しているのは柄ではなく仮根(の細胞核)であることがわかります。
本当は仮根と同種のカサが再生される前に、別種との中間的なカサが形成されます。これは柄に別種のmRNAが残っており、mRNAが混ざることによって別種の特徴も混ざってしまうためです。もう一度カサを切り落とすと、先ほどの「カサノリの実験Ⅱ」のような結果になります。