センザンコウのうろこは毛が変化したもの
爬虫類のうろこや鳥類の羽毛、哺乳類の体毛は皮ふが変化したものと考えられています。センザンコウは哺乳類であり、一度体毛を獲得したのちに、体毛が変化してうろこになったと考えられています。
さすが哺乳類だけあって乳腺が発達しています。
センザンコウは全身がうろこでおおわれた生物で、唾液をつけた長い舌でアリをなめとって食べます。歯はなく、胃に小石を飲み込んで溜めており、食べ物を小石で磨り潰して小さくします。
実は絶滅寸前
アジアのセンザンコウはすべてワシントン条約の附属書IIに輸出割当ゼロとして掲載されており、国際取引は認められていません。伝統薬の材料として乱獲されてきた歴史があり、今でも密猟が問題となっています。