「シバテリウム」がキリンの祖先と考えられている
今は絶滅してしまった生物ですが、ウマのような体系をしている「シバテリウム」がキリンの祖先だと考えられています。シバテリウムはは新生代鮮新世前期から更新世後期(あるいは完新世前期)にかけて生息していました。
中新世において乾燥化が全世界的に進行し、鮮新世において大半のシバテリウムのグループが草原への進出を余儀なくされました。その中の一部は脚を伸ばす(結果的に首も伸びる)事で高木の葉を食べる事に適応し、キリンへと進化しました。
またオカピは森林に留まったものたちの子孫とされており、その形態は中新世からほとんど変化していません。
実際には様々な議論がある
シバテリウムの時代からキリンが出現するまでには200万年の期間しかなく、あまりにも進化のスピードが早すぎるとの疑問視する声も上がっています。また、シバテリウムとキリンを繋ぐ中間系の化石は未だ発見されていません。
また、キリンは頭の上下で急激な血圧の変化にさらされるため、脳を守るワンダーネットと呼ばれる特殊な構造を持っています。これは、シバテリウムから分岐したオカピも同様に持っており、シバテリウムも持っていたと考えられます。首が伸びる前から首が伸びるのに備えるかのような構造を持っているということも自然の不思議ですね。