ちょっとディープな生物の世界

アオウホドリの糞でできた国「ナウル共和国」の落ちぶれようがすごい

ナウル共和国とは

ナウル共和国は太平洋に位置する小さな島からなる国です。人口は1.1万人しかいません。

1888年にはドイツの保護領となり、1920年にはイギリス、オーストラリア、ニュージーランドの3国を施政国として国際連盟委任統治領となりました。第二次世界大戦中には日本の占領下におかれますが、大戦後には再び国際連盟委任統治領となり、1966年に内政自治を獲得します。

リン鉱石で出来た島

ドイツの保護領時代に、ナウル共和国はリン鉱石でできた島であることが判明します。リン鉱石はアホウドリなどの海鳥の糞が蓄積してできた鉱石であり、肥料などとして使われます。

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ナウル共和国は1980年代にはリン鉱石の輸出で得た莫大な収入により太平洋地域で最も高い生活水準を誇りました。働く必要がなくなったので、無職の人が90%を占めました。それでも有り余るお金があり、飽食にふけり、肥満が蔓延しました(国民の90%が肥満)。

リン鉱石の枯渇で経済破綻

しかし、1990年代にはリン鉱石が枯渇し、その後はマネーロンダリングやパスポートを濫発してテロリストの片棒を担ぐなど、健全ではない方法でお金稼ぎをしようとしました。もちろんアメリカなどの圧力によって阻止され、深刻な財政危機に瀕しました。

2004年からの改革によって状況は改善され、リン鉱石の2次採掘が開始されたことで輸出による収入も増加傾向にあるとのことです。

確かに中年の人は太っている人が多いような気がします。豊かすぎると国が亡びる良い例ですね。アホウドリもびっくりでしょう。

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