ちょっとディープな生物の世界

オオカミは生後22か月になると一匹オオカミになるか群れで暮らすかの決断を迫られる

群れを出る代わりに自由を手にする

photo by wikipedia.org

オオカミはネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に分類される動物です。オオカミは群れで行動しており、この1単位の群れをパック(pack)と呼びます。パックは1頭の強いオスと1頭の強いメスを中心にした集団(7~13匹)で、今年・前年・前々年の子どもを引き連れて生活しています。

オオカミの繁殖期は春で、トップ同士が交尾をして子どもを産みます。父親と育った子ども(ヘルパー)は母親と赤ちゃんのために狩りをします。赤ちゃんが順調に育つと秋には狩りに参加するようになり、狩りの仕方を学びます。そして、翌年の生後22か月目で性成熟を迎え、パックを出るか、パックを残ってヘルパー役を続けるかを選択します。

パックを出たオオカミは群れの時よりも10~20倍広い地域を動き回り配偶者を探します。しかし、単独行動には危険が多く、寿命を全うする個体は少ないようです。それでも自由を求めて群れを飛び出してしまうのがオスの性ですよね。

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