キラーT細胞は特定の敵、ナチュラルキラー細胞は誰でもかまわずに敵を攻撃
キラーT細胞もナチュラルキラー細胞もリンパ球であること、感染した細胞を攻撃するという点は共通していますが、その働き方が異なります。
キラーT細胞は獲得免疫で働く細胞で、ナチュラルキラー細胞は自然免疫で働く細胞です。
キラーT細胞は抗原提示によって敵を認識し、さらにヘルパーT細胞の指令がなければ働くことができません。しかし、ヘルパーT細胞のOKさえでれば、特定の敵に感染した細胞をピンポイントで破壊することができます。
一方、ナチュラルキラー細胞は自由に体内を移動し、敵に感染した細胞を攻撃します。このような場当たり的な免疫を自然免疫と呼びます。
違いまとめ
キラーT細胞とナチュラルキラー細胞の共通点は「リンパ球」であるという点です。一方、違いは次のようにまとめられます。
キラー T細胞 | 獲得免疫:特定の敵に感染した細胞を攻撃。少し時間がかかる。 |
ナチュラルキラー細胞 | 自然免疫:場当たり的に感染した細胞を攻撃。早く対応。 |