クックソニアはコケ植物ではない
クックソニアは最古の陸上植物として知られています。維管束を持たず、コケ植物に似た通道組織を持っています。しかし、その形状は二又に別れ、その先に胞子嚢を持つなど、明らかにコケ植物とは異なります。一方で、シダ植物とも全く異なるため、クックソニアはリニア状植物に分類されています。
クックソニアの後に現れた植物であるリニアは葉や根が分化していませんが、クチクラ層、気孔、維管束を持っています。これらの期間は、陸上の乾燥した環境で水分の蒸発を防ぎ、安定したガス交換・水分供給ができるようになりました。その点で、クックソニアとリニアは異なる生物種です。
下画像はリニアの断面です。維管束のような組織が確認できます。