プランクトンに分類されるようなクラゲもいるけど、そうでないものもいる
「クラゲはプランクトンである」と書いてあるサイトを見かけますが、本当にそうなのでしょうか。そもそもプランクトンの定義は次のようなものです。
水中生物のうちで、運動能力がまったくないか非常に弱く、水に漂っている生物群。浮遊生物ともいう。
コトバンク
確かにクラゲは運動能力を持たないものが多いですが、けっこう運動するものもいます。
「運動能力がまったくないか非常に弱く」とは言えないですね。
結論から言えば、「プランクトンに分類されるようなクラゲもいるけど、そうでないものもいる」ということです。プランクトンには原生生物や小さな甲殻類の他に、魚卵や稚魚などを含める場合もあります。稚魚がプランクトンに含まれたからといって、「魚はプランクトンです」とは言えないですね。同様に、運動能力のないクラゲに対して「プランクトン」扱いしても良いのですが、そうでないクラゲもいます。
ですので、「クラゲはプランクトンです」という表現には少し違和感を感じますね。プランクトン自体がそこまで厳密な意味を持つ言葉ではないので、無理してクラゲをプランクトン扱いしなくても良いのではと個人的には思うのですが、どうでしょうか。