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クロイツフェルト・ヤコブ病とは?その症状と原因

 

クロイツフェルト・ヤコブ病とは

クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は全身での不随意運動と認知症を特徴とする中枢神経の病気です。

初期の症状には、記憶障害、行動変化、協調不良、視覚障害があります。後期の症状には、認知症、不随意運動、失明、脱力感、昏睡などがあります。診断から1年以内に約70%の人が死亡します。

プリオン病の1種

クロイツフェルト・ヤコブ病はプリオンとして知られているタンパク質によって引き起こされます。感染性プリオンは誤って折りたたまれたタンパク質ですが、他のタンパク質も誤った折りたたみ方を引き起こす性質を持っています。

脳内で異常な折りたたみ方がされたタンパク質が増えていき、脳の委縮が発生し、前述した症状が表れます。

プリオンについての詳しい説明は下の記事をご覧ください。

プルシナーの実験「異常プリオンによって脳の損傷を確認」

原因

感染者の脳や脊髄組織に含まれるタンパク質が他のヒトに入ることによっても感染します。また、遺伝的疾患として発病することもあります。

治療方法

クロイツフェルト・ヤコブ病に対する治療方法はありません。薬物治療によって痛みを軽減するなどの対処療法はありますが、根本的な解決にはなりません。

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