肝臓に蓄えた油で浮力を得て泳いでいる
サメには浮き袋が存在しません。サメは4億年前に現れた生物で、非常に原始的な性質を残す軟骨魚類です。
サメが出現した当時は浮き袋を発達させた生物はいなく、サメは巨大な肝臓に油を貯蔵することで浮力を得ました。しかし、油だけでは浮力は足らず、サメは泳ぐのを止めてしまうとどんどん沈んでいきます。外洋で泳げなくなったら深海に沈むのみです。
サメは昔から捕食者として食物連鎖のトップを走り続けている生物なので、あまり進化する機会がなかったんですね。後に出現した硬骨魚類は浮き袋を発達させていきました。
ネコザメなんかはむしろ海底で生活するのがデフォです。