DHCPサーバーとは
DHCPサーバーはネットワークに接続する機器に対して、IPアドレスを一時的に貸し出す働きを持っています。IPアドレスとは、ネットワークに接続するデバイス全てが持っている「住所」のようなものです。DHCPサーバーは未使用のIPアドレスを自動的に配布します。
DHCPサーバーはどこにある?
家庭では、ルーターにDHCPサーバーが内臓されています。またサーバーOSに搭載されています。
DHCPサーバーを有効にするには?
大抵のOSはDHCPクライアント用のプログラムを持っています。「ネットワーク設定」から「TCP/IPのプロパティ」を開き,「IPアドレスを自動的に取得する」にチェックを付ければDHCPクライアント用のプログラムが有効になります。
DNSサーバーとは
DNSサーバーは簡単に言えば、自動更新の電話帳です。webページにはそれぞれドメイン名が付けられていますが、そのドメインを持つwebページがどのサーバーに存在するか(IPアドレスは何か)を返してくれるのがDNSサーバーです。
ドメイン名は同じでも、サーバー会社を変更するなどのことが日常的にあります。その場合、〇〇.comのIPアドレスが変更になったとしても、インターネット上のすべてのDNSサーバーは自動的に変更の情報を更新してくれます。
逆にDNSサーバーにIPアドレスを渡してドメイン名(ホスト名)を知ることもできます。このようなDNSサーバーにIPアドレスやホスト名を問い合わせて回答してもらう処理を「名前解決」と呼びます。
hostsファイルによる名前解決の方法
IPアドレスとホスト名の対応を記述したhostsファイルと呼ばれるものがあります。これは、C:¥Windows¥System32¥drivers¥etcに格納されています。このhostsファイルがあれば、DNSサーバーが利用できない場合(例えばテスト環境時)にも、ホスト名からIPアドレスを探し出すことができます。もちろん、このIPアドレスが変更になった場合には自動更新されないため、手動で編集し直さなければなりません。このようにhostsファイルによる名前解決を「hostsファイルで名前解決する」と言います。
DNSサーバーの種類:キャッシュサーバー・コンテンツサーバー
DNSサーバーには2つの種類があります。キャッシュサーバーとコンテンツサーバーです。キャッシュサーバーはコンピュータを相手にするサーバーです。キャッシュサーバーは、インターネット上のアドレスを探し出す機能を供給します。
一方、コンテンツサーバーとはキャッシュサーバーを相手にするサーバーです。キャッシュサーバーからIPアドレスの問い合わせがあった場合には、コンテンツサーバーはIPアドレスを返します。DNSサーバーの本体とも言えるような機能を持っていることから、コンテンツサーバーは「権威サーバー」とも呼ばれています。