1990年の冷戦直後のスウェーデンでは、ストックホルムの港の水中から謎の音が水中で鳴り響いていました。これを知ったスウェーデンのビルト首相はロシアに潜水艦を撤退させるよう要求。しかし、肝心の潜水艦は見つかりませんでした。
生物音響学者のマグナス・ウォルバーグが軍の依頼により調査を開始したところ、ニシンから発せられるオナラの音であることがわかりました。ニシンは敵から逃げる際に、肛門から大量の気泡を出して攪乱する習性があります。ヒトのようなぷぅ~という音ではなく、「カカッ、ポッポッポ」といった鋭い音がします。また、この音でニシン同士はコミュニケーションをとり、群れを維持していると考えられています。
この研究は2004年のイグノーベル賞生物学賞にノミネートされました。おめでとうございます!
おならの音を聞くことができます。確かに機械音っぽいですね。