はっきりはわからないが諸説あり
ツノゼミは非常に奇妙なツノを持つ昆虫です。セミではありませんが、同じカメムシ目に属する近い生物です。
ツノゼミの中にも様々な種類があり、一概にどのような理由でそのような進化を遂げたのかを説明することはできません。しかし、考えられる理由として3つあります。
擬態をしている
ツノゼミの中には植物の新芽や枯れ枝、植物の棘に似たツノを持つものが存在します。身を守るために変なツノを進化させたのかもしれません。
植物の棘のように見えますね。
体を守っている
ツノを無くしたツノゼミが見つかることもあるようです。捕食者がツノに気をとられて本体を攻撃し損ねることがあるのかもしれません。
音を増幅させる
ツノゼミの仲間は仲間同士のコミュニケーションのために鳴くことが知られています。しかし、セミのように空気を振動させるのではなく、植物を振動させて鳴きます。そのため人間には聞こえません。
ツノゼミのツノは植物を振動させる音波を増強する働きがあるのではないかとも考えられています。実際にツノは空洞になっており、ツノは振動を増幅させるのにはもってこいの構造です。
奇妙な形のツノゼミのツノですが、何らかの選択圧がかかったことは確かです。理由を想像するのも面白いですね。