ちょっとディープな生物の世界

ネットワークの基本:パケット

パケットとは

コンピューターの通信では複数の人が同じ回線を利用しています。このような回線を交換回線(公衆回線)と呼びます。交換回線には、電話などで使用する回線交換方式とネットワーク通信で使用するパケット交換方式があります。

回線交換方式とは

電話をかけると交換機のスイッチが入り、相手と回線で結ばれます。回線が繋がっている間は他の人は入り込むことができません。他の人が別の通話をしようと思った場合には、用意された他の回線をまた相手と繋げます。回線は多く用意されていますが、キャパシティーよりも大勢の人が電話をかけた場合には、回線不足に陥り、電話がかかりづらくなります。

パケット交換方式とは

パケット交換方式では、回線交換方式のように回線を交換したりはせずに、パケットと呼ばれるデータのかたまりを送り出します。パケットにはヘッダと呼ばれる宛先や送信元の情報が書き込まれており、それを読み取った交換機が正しい宛先へとデータを送ります。この方法によって、1本の回線を複数のコンピューターで共有することができます。

また、末尾にはトレイラと呼ばれる情報が付加されており、ヘッダとトレイラで挟まれた部分がデータとなります。このようにどこからどこまでがデータなのかを示す方法をパケットのカプセル化と呼びます。

パケットの大きさの上限

イーサネットではパケットは1500バイトまでと決められています。1500バイト以上のデータを送る場合には、データを分割して複数のパケットで送信します。

パケット・フレーム・データグラム・セグメント

パケットはデータのかたまりを示す言葉ですが、状況によって呼び方が変化することがあります。

パケット通信データのまとまりを示す用語
フレームヘッダとトレイラに挟まれたデータ単位を指す用語
データグラムフレームに入れられる前のデータのまとまりを指す用語
セグメントデータを分割した直後の状態を指す用語

パケット交換方式のメリット

パケット交換方式では、データの誤りがあった場合には、エラーがあったパケットだけを送りなおしてもらえば大丈夫であり、エラー時の対応が非常に楽です。また、回線交換方式のようにいちいち回線を交換する必要もありません。

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