ちょっとディープな生物の世界

フィトクロム、フォトトロピン、クリプトクロムの違いは?

吸収する光・存在場所・特徴・機能が異なる

植物には光受容体としてフィトクロム、フォトトロピン、クリプトクロムが存在します。どれも光を受容するタンパク質です。特徴をまとめてみました。

吸収する光

フィトクロム赤色光・遠赤色光
フォトトロピン青色光
クリプトクロム青色光

存在する場所

フィトクロム細胞質基質(Pfr型になると核内に移行)
フォトトロピン細胞膜
クリプトクロム核内

特徴

フィトクロム赤色光を吸収するとPfr型へ、遠赤色光を吸収するとPr型になる。
フォトトロピン赤色光を吸収して活性化されるタンパク質リン酸化酵素である。
クリプトクロム光依存的なリン酸化がシグナル伝達に関わると考えられている。

関与する現象

フィトクロム光発芽、芽生えの緑化、花芽形成
フォトトロピン光屈性、気孔の開口、葉緑体の定位運動
クリプトクロム茎の伸長抑制、花芽形成

光受容体を使い分けて様々なアクションを起こしているんだね

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