ちょっとディープな生物の世界

メスが死んでも腹を蹴って卵を取り出して交尾し続けるヤツ「リネッラ・プロボスキデア」

見た目はかわいらしいカエルだけど…

リネッラ・プロボスキデア(rhinella proboscidea)と呼ばれるカエルは、繁殖期になると爆発的に集合して交尾をすることで有名です。このカエルはブラジル、コロンビア、エクアドル、ペルーで見られます。

photo by wikipeida

メスが死んでいても腹から卵を取り出して受精する

繁殖期は多くの個体が集合し、交尾中であっても他のオスがメスを奪おうと争い、その結果メスが窒息死することが多々あります。しかし、オスはメスが死んでいたとしても前肢と後肢を使用して死体の腹の側面を圧迫して卵を取り出し、最終的には受精させます。少なくとも5個体でこのような行動が見られたとの報告があります。

メスの死体に交尾するオスの画像…。

いわば「死体と交わる」というこの行為は人間社会においてはタブー中のタブーですが、このカエルの社会においては「死んでいても影響がなかった」という結果から、進化の中で残ってしまった行動であると考えられます。進化って…すごいですね。

photo by wikipedia

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です