ナガノエノスギタケとは?
ナガノエノスギタケ(Hebeloma radicosum)は地中まで柄が伸びているのが特徴な菌類です。長いものでは地上部と合わせて50cmに達します。
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ナガノエノスギタケはモグラのウンコを栄養分にしています。モグラは地中で糞をしますが、モグラの巣には専用のトイレがあります。ナガノエノスギタケはモグラのトイレ(正確には古いトイレの跡)に根を伸ばして栄養分として吸収します。そのため、ナガノエノスギタケの下を掘れば、モグラのトイレを発見することができます。
ナガノエノスギタケ自体は1700年代から記録されていましたが、モグラのウンコとの関係については知られていませんでした。京都大学名誉教授の相良直彦氏が100個ほどナガノエノスギタを掘ってモグラのトイレを確認し、1978年に初めて論文にまとめ、ナガノエノスギタとウンコが切っても切れない関係にあることを明らかにしました。
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