ちょっとディープな生物の世界

下あごの歯が伸びすぎて上あごをロックする!不便すぎる歯の持ち主「ヒモハクジラ」

ヒモハクジラとは?

ヒモハクジラ(Mesoplodon layardii)はハクジラ亜目アカボウクジラ科オウギハクジラ属に分類されるクジラです。外見はイルカのようですが、4mを超えるものをクジラと呼ぶので体長6mのヒモハクジラはやはりクジラなのです。

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ヒモハクジラのオスの下あごの歯は非常に長く、30cm以上になることがあります。歯は傾いているため、上あごの上でクロスしてめちゃくちゃ邪魔なのことに…。ヒモハクジラのオスは歯のせいで口を完全に開けることはできません。しかし、エサを食べる際にはそこまで邪魔になっていないそうです。

歯の表面には小さな突起がありオス同士が争う際に利用されるのですが、なぜこんな奇妙な姿に進化したのかははっきりとした結論は出ていません。

オスの体表には歯の突起による傷がたくさんあるんだとか。
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