無脊椎動物最大級のイカ
ダイオウホウズキイカは サメハダホウズキイカ科に属する、巨大なイカです。本種のみでダイオウホウズキイカ属を構成しています。
ダイオウホウズキイカが初めて記載されたのは1925年のことで、それもクジラの胃から見つかった巨大な触腕がきっかけでした。1981年にようやく網にかかって全身のサンプルを得られました。
これまでで完全な体で見つかったダイオウホウズキイカは10体ほどしかいなく、最大サイズの体重は495kgでした。体長は10mほどに達しますが、20mに達する個体も存在するのではと言われています。
小さな個体の映像です。
ニュージーランド国立博物館で保管されている最大サイズのダイオウホウズキイカ、とてつもないでかさです。
重さではダイオウイカを凌ぐ
ダイオウホウズキイカはダイオウイカとは違う種です。ダイオウイカはダイオウイカ科ダイオウイカ属に分類されています。ダイオウイカは最大で18mに達し、ダイオウホウズキイカよりも大きいです。しかし、ダイオウイカの体重は軽く、最大の個体でも295kgほどでした。
マッコウクジラが天敵
ダイオウホウズキイカのクチバシはマッコウクジラやオンデンザメから見つかっています。特にマッコウクジラの胃から多くのクチバシが見つかることがあり、格好の獲物となっていることがわかります。
しかし、マッコウクジラの頭の皮膚の周りには、イカの吸盤に似た傷跡が多くあることからダイオウホウズキイカも懸命に反撃していることがわかります。