ちょっとディープな生物の世界

千と千尋の神隠しの窯爺(かまじい)にしか見えないヤツ「メダマグモ」

メダマグモとは?

メダマグモ(Deinopidae)はクモ目メダマグモ科に分類されるクモの総称です。アジア、アフリカ、オーストラリア、および南北アメリカの熱帯雨林に生息しています。

メダマグモは2つの眼が非常に大きいのが特徴です。クモというと眼が複数ありますが、メダマグモも発達した2つの眼以外にも6個の眼があり、計8個の眼を持っています。その姿はまるで千と千尋に登場する窯爺みたい。

photo by flickr.com

窯爺のモデルはクモではなくザトウムシなんだそうですよ。残念。

メダマグモが目を発達させたのは、投網によって獲物を捕らえるためだと考えられています。メダマグモは糸で小さな網を作り、前脚2対(計4本)の間に構えて、虫が通ると網を獲物に覆いかぶせます。

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英名のnet-casting spiderの由来はこの行動によります。糸の振動ではなく視覚で獲物の有無を知らなくてはならないので、目が良くなるように進化していったんですね。

photo by biologiavida

この巨大な目によって暗い環境でも獲物を見るとができるんだそうですよ。

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