宇宙の探究方法
宇宙の探究方法は、探査機によって実際に赴く方法や、宇宙から届く電磁波を望遠鏡によって解析する方法がある。
電磁波とは
電磁波は波長によってγ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、電波などに分けることができる。天体は温度などによって様々な波長の電磁波を放っており、そこから天体の情報を得ることができる。
物体が放つ電磁波で最も強い波長は温度に反比例することが知られている(ウィーンの変位則)。つまり、高温の物体からは波長の短い電磁波、低温の物体からは波長の長い電磁波が放出されている。
赤外線は低温の星間ガスから、可視光線は数千~数万度の恒星から、X線などは中性子星やブラックホール周辺から放出されている。
巨大望遠鏡-すばる望遠鏡-
日本の国立天文台がハワイ島のマウナケア山頂(標高4200m)に建設した望遠鏡をすばる望遠鏡と呼ぶ。可視光線・赤外線観測用の世界最大級の望遠鏡である。大気のゆらぎによって像が乱れるため、補償光学と呼ばれる技術によって補正している。
また、現在は口径30mの望遠鏡をマウナケア山に設立しようとしており、これをTMT(Thirty Meter Telescope)計画と呼ぶ。
電波望遠鏡-アルマ望遠鏡-
アルマ望遠鏡は大気に吸収されやすいミリ波やサブミリ波(電波)を観測する望遠鏡である。チリのアタカマ高地に設立された。
ニュートリノ観測-スーパーカミオカンデ-
太陽内部の核融合反応で生じるニュートリノを観測するたえの施設としてスーパーカミオカンデがある。電荷をもたないため非常に観測が難しいが、天体内部の様子を知るために重要である。
宇宙望遠鏡
大気の影響の少ない宇宙空間に設置された望遠鏡である。ハッブル宇宙望遠鏡や、現在計画されているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡がある。
惑星探査機
月の探査では、アポロ計画によって1969年には月面着陸が成功している。
http://aerospacelegacyfoundation.com/
火星では無人探査機「キュリオシティ」が送り込まれ、探査が進められている。
木星以遠の惑星探査も行われており、また近年では惑星だけでなく、日本の「はやぶさ」のように小惑星にも探査機が送られている。